博多で100年以上の歴史を持つ西門蒲鉾本店のかまぼこは、職人がひとつひとつ丁寧に手作りをしている、博多伝統のかまぼこです。

西門蒲鉾本店のブログ

☆大好きな祖母☆

皆さま、こんにちは!

お盆も過ぎ、長雨だったり日中は気温も高かったりと
なかなか秋の気配を感じるのが難しいですが
もうすぐ9月ですね。

でも夜はだんだん涼しく感じて、
鈴虫の涼やかな音色も聴こえてきます。

今年の2月に大好きな祖母が亡くなり
我が家は初盆でした。

皆さんご存知の通り、家族で蒲鉾屋をやっているので
小さい頃は祖母と過ごすことが多く
思い出がたくさんたくさんあります。

いつも学校から帰って来て祖母の部屋に行っては
祖母のお菓子を食べたり(まがりせんべいや、昆布飴、
黒棒など…スーパーで見つけるといつも祖母を
思い出します。)りんごを剥いてもらったり。

飼ってたインコの
ピーコとピーオ(笑)のお世話をしたり。
…そのピーコの名を取って、
祖母のことはずっと『ピーコばぁちゃん』
と呼んでいました。

夏は盆踊りの練習に一緒に公民館に行ったり、
お正月はいつも黒豆を煮て、お雑煮を作ってくれたり
…祖母の黒豆が私はとっても大好きで、その作り方を
教わりたかったのですが、聞いてしまうと祖母がいなくなってしまう気がしてずっと聞けなくて…
聞けないまま祖母が亡くなってしまって…
すごく後悔しています。

祖母の玉子焼きも大好きでした。

そして何より、私が西門蒲鉾を継ごうと思ったのは、
祖母が西門蒲鉾の娘で、祖母も蒲鉾を作っていた
という話を聞いたからです。

私が工場に入って間もない時や、
年末遅くまで仕事をしている時いつも祖母が
『くたびれんしゃんなよ。(疲れないようにするんだよ)』
と声を掛けてくれて…
その言葉だけですごく頑張れたことを思い出します。

今でも大変な時は祖母の
『くたびれんしゃんなよ。』
がいつも聞こえて来るような気がします。

祖母が体調崩してからは入退院繰り返したり
施設にいたりと、
なかなか会うことができなかったのですが、
会いに行くといつもニッコリ笑ってくれて、
子供たちと童謡を楽しそうに歌ってたことも
ありました。

最近はコロナ禍で会うことも難しかったから
私たち以上に祖母は寂しかっただろうな…
と思うと、胸が張り裂けそうな気持ちになります。

8月がお誕生日で、あと少しで100歳でした。
100歳のお祝いを一緒にしたかったです。

でも、99年間一生懸命生きた祖母は本当に凄いです。
40年以上ぶりに祖父にも会えてうれしいだろうなぁ。
祖父はめちゃめちゃ喜んでるだろうなぁ。

そんなことを思うと、温かい気持ちになれます。

そしてお盆の15日には、精霊流しをしてきました。
『西方丸(仏教では極楽浄土は西方にあると考えられ
亡くなった方が西方浄土まで無事に着けるようにと
名付けられたそうです)』という船に
お花や、ご飯、
祖母が大好きだったお菓子をたくさん乗せて、
家族で漁船に乗り込み、博多湾に出ました。
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家族みんなで手を合わせ、祖母を見送ります。
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天国に無事に着いてね。おじいちゃんお迎えに来てね。

船長さんが『無事に西に向かってますよ。』
と教えてくださって、みんなひと安心。

強くたくましく進んでいく姿に祖母が重なりました。
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遠く小さくなっていく西方丸を見ていると
やっぱり寂しさが込み上げて来ました。

大好きなピーコばぁちゃん♡
本当に本当にいっぱいいっぱいありがとう。
これからもみんなを見守ってね。

大好きな祖母との写真。
お財布の中にに大切に入れていつも見ています。
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西門蒲鉾は必ず守り続けていくからね。


長々と書いてしまい申し訳ありません!
最後まで読んでくださってありがとうございました!

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